工場内の作業スペースをオフィス空間へと改装した工事のビフォー・アフターについて紹介します。
上の2枚は、改装工事前と工事後の写真です。2つの写真とも同じカメラで、同じアングルから撮影しています。1ヵ月前は、ガランとした工場の作業スペースだった場所が、オフィス空間へと生まれ変わりました。写真で見ると、ホントにここは同じ場所?と思うくらい、劇的に変わっています。
また見た目だけでなく、改装工事によってオフィススペースをぐるりと断熱材で囲ったことにより、温熱環境が格段に向上し、働く環境としての快適性が改善しました。夏暑く、冬寒い場所では、仕事の作業効率が上がりません。
あえてオフィスらしくない雰囲気に
こちらの建物の用途は製作工場のオフィスですが、いかにもオフィスっぽい雰囲気ではなく、ちょっと異なる雰囲気を作り出すことを狙いました。通常のオフィスには、なかなか選択しないであろう、ボルドーレッドの壁紙に、赤紫色の無垢材カウンター、エントランスドアには木製ドアを採用し、しっとりとした落ち着きのある空間に設えています。
正面に置いた赤紫色の分厚いカウンター材は、その名の通り、「パープルハート」という無垢材です。非常に個性的な材で、エントランスに入るとまず初めに目に入ります。材木屋さんで探して、クライアントが一目ぼれした材です。
こちらが竣工直前のエントランスの写真です。ぱっと見、オフィスというよりも、バーのエントランスのような風情です。工場を訪れたお客さんは、建物の外観から想像したイメージと異なるオフィス空間を目にして、驚きを覚えることでしょう。ドアを開けると、どのような空間が広がっているのか。期待感が高まります。
木製ドアの奥は、製品展示とミーティングのスペースとなっています。ライティング照明を組み込んだ展示棚には、工場で製作された製品が並べられる予定です。この場所で、製品を眺めながら、商談や打合せが行われます。
使い勝手を優先した事務スペース
エントランスやミーティングスペースとは、異なり事務スペースは使い勝手を優先して、オフィスらしい空間に仕上げました。とはいえ、硬質で緊張感のある雰囲気となりすぎないよう、表情のある仕上げ材を使って、柔らかな空間に仕上げています。照明計画は、蛍光色を基本に行っていますが、所々に電球色ダウンライトを配置し、温かみのある空間を実現しています。
さまざまな場所に木製の収納棚を設け、収納量を確保しました。スチール棚でなく、木製棚を採用することで、事務所にヒューマンな雰囲気を与えています。
こちらが工事開始時の同じアングルの写真です。工場内の作業場からオフィススペースへと、まったく異なる空間へと姿を変えました。
工事完了時の竣工写真をこちらにアップしましたので、ぜひ合わせてご覧ください。