「燕のガレージリノベーション」無垢材カウンター選び

カリンカウンター
「燕のガレージリノベーション」今日は工事現場を離れ、材木屋に来ています。リノベーションする部屋の一部にカウンターをつくる予定ですが、折角つくる予算をかけて作るカウンターですので、集成材ではなく、無垢材カウンターにしてはどうかという事になり、値段が手ごろな見栄えのする木を探しに、新潟市小須戸の材木屋さん「新発田屋」へ行ってきました。

集成材といえども、幅や長さが一般的に流通しているサイズを超えると、受注生産品となり、値段はそれなりに上がってしまいます。無垢材=高級、というイメージがあるかもしれませんが、無垢材でも部分的に割れがあったり、曲がっていたり、長さが中途半端だったりすると、掘り出し物として手ごろな値段で入手できる場合があります。ただ、いつもそんな良いタイミングで木材に出会える保証はないので、そんな材にたまたま出会えたのなら、あなたは相当ラッキーです。

カリンカウンター

無垢材というのは、同じ長さと巾でも、樹種の違いや木目の出方によって、数万円のものから数百万円のモノまで、価格が大きく異なります。一般的に無垢材は加工して保管してある訳ではないので、丁度良い長さと幅の無垢材がいつでも簡単に手に入るかというと、そんなことはありません。もうほとんど出会いモノ、出会えたらラッキー、という感じです。値段は手ごろ、木の表情や色目は気に入ったのに、ちょっと幅が足りない、ちょっと長さが短すぎたりと、丁度良いものに出会うのはなかなか難しいことです。

丁度良い大きさで、手ごろな値段の無垢材を手に入れようとしたら事前に、材木屋さんに必要なサイズや好みの樹種などを伝え、倉庫の中や木材市場を探してもらうのがよいでしょう。場合によっては、しばらく時間を掛けて探してもらうのが良いかもしれません。

カリンカウンター

今回、選定の候補として数種類の材を掘り出してもらいました。その中で一番、お施主さんの目に留まったのは、花梨(カリン)のカウンター材でした。縮み杢が入った少しハードな印象の花梨。花梨の特徴といえば、その深い赤色ですが、赤だけでなく、周辺部には白い部分が残っていましたので、その白い周辺部を残して加工してもらうことにしました。

花梨(カリン)といえば高級材ですが、端部に少しひび割れが入っているため、ずいぶん割安で手に入れることができました。加工の仕方しだいで、ひび割れは気にならないことが分かっていたので、とてもお得な買い物になりました。 これより加工場へ運び、必要な寸法にカットし表面仕上げてから、現場へ配送してもらいます。重厚な赤みのあるカリン材。現場に搬入されるのが楽しみです。