「千葉花園町の平屋」大工工事が終わりに近づいてきました。大工工事に続いて、現場は内装仕上げ工事へと入っていきます。という訳で、内装工事に入る前の現場打ち合わせ。
設計図面である程度の仕上材は決めているのですが、仕上げの色やテクスチャーなどは、実際に現地に立って、光の入り方や空間の雰囲気を見ながら最終決定していきます。頭の中で想像していたよりも、その空間が明るければ、少し落ち着いた色に、思っていたよりも暗ければ、少し明る目の色に。料理で言えば、味を整えるために最後にちょっと調味料を加えるように。料理が季節や食材の状態によって味が分かるように、空間も成立するその場所によって雰囲気が変わるのではないかと思っています。この調整をやるとやらないでは、でき上がってくる空間の質が決定的に変わってくるような気がします。
今回の空間は、明暗コントラストが強めの空間となっていましたので、明暗を均すためと南側から入った光を奥の部屋へと導くため、比較的明るめの色を選択しました。また、柔らかく室内に光を廻すため、テクスチャーはざらっとした質感で。