「新潟青山のコートハウス」凹型平面コートハウス案

「新潟青山のコートハウス」施主さんと打合わせした内容を元に、プランの練り直しをしています。前回の案では、北側の隣地境界塀が意外に高さがあり、1階の部屋に光が入らなってしまうこと、道路の面した浴室では大開口が設けられないこと、などある程度希望する部屋の間取りは確保できているものの、まだ様々な要望がクリアできていませんでした。

そこで、前回の案を一度リセットして、建物の構成をがらっと変えてみようと考えました。今回考えた案は、中央に中庭を配置し、中庭を取り囲む凹型平面のコートハウス案。北側のへこんだ中庭部分から各部屋にまんべんなく光を取り入れるというアイディアです。

プライベートな中庭に面して、開放的な浴室を設け、お風呂上りにはそのままデッキに出てビールを飲む事を(お隣さんからの目を気にせずに!)実現しています。 また中庭を通して、(上下階も含めて)各部屋にいるお互いの気配がそれとなく分かる作りとなっています。せっかく家族が一緒に暮らすのですから、各部屋が壁で区切られていて、まったくお互いの気配が分からない、というのでは味気ない。中庭を通して視線が繋がることで、ある程度の距離感を持ちながら互いの気配が繋がる。場合によっては、カーテンを閉めることで視線をカットするなど繋がり方の調整もできる、と。 この案で次回の打合せに臨んでいきます。

北側コートハウス案
北側コートハウス案
北側コートハウス案