「上越高田の平屋」年末の完成まで、後1ヶ月を切りました。先日まで暑い暑いといって汗をかいて現場作業していたのが、気がつけば朝夕、肌寒ささえ感じるようになりました。ここ上越は新潟県内でも雪の多い地域。例年であれば12月になれば、そろそろ初雪の降る頃です。今後の工事進行を考えれば、雪が積もる前に何とか外回りの工事を終わらせてしまいたいところです。が、現在、外壁の板金工事の進捗状況は1/5くらい。まだまだ時間が掛かりそうです。
今回、外壁に選んだガルバリウム鋼板の張り方は、「横はぜ葺き」という工法。板金ピースの端部を引っかけて一枚一枚、手仕事で張りつけていきます。手作業のため、ジョイント端部には少しヨレができ、無機質になりがちなガルバリウム鋼板の表情に温かみが生まれてきます。また、少しへこんだ部分には影ができ、のっぺりした印象になりがちな立面に立体感が生まれてきます。
ガルバリウム鋼板のような工業製品を使うとどうしても、つるっとした味気ない表情になってしまうのですが、このような現場での手仕事が必要な工法を敢えて使うことで、職人さんの手跡の残る、愛着ある表情を作り出すことができます。
とはいえ、工場生産された外壁材をただ貼っていくのと違って、やはり手間と時間が掛かります。ただ、そこまで手間を掛けてつくった以上の価値がそこにはあります。残された時間は後少し。少しでもペースを早めて次の工程へと繋げていきたいところです。
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