「立川の3世帯住宅」手描きの平面検討を経て、おぼろげながら平面構成が見えてきました。平面スケッチだけでは、イメージが詰め切れていませんので、引き続きスタディ模型を作っていきます。スタディ段階ですので、模型を作りながら悪いところは修正し、面白くなりそうな部分は更に洗練を加え、平面そのまま3次元にするというのでなく、模型を作りながらもスタディを続けていきます。
何度か作っては壊し、壊しては作りを繰り返し、やっと全体像が見えてきました。最後に模型の中にキッチンカウンターやソファ等の家具を置き、人間模型も配置します。模型に顔を近づけて、中を覗き込むとまるでその模型の中に入ったような風景が見えてきます。あちらの窓から、こちらの窓からじーーと中を覗いて空間スケールを確認します。これが正しい建築模型の鑑賞方法です。皆さんも、模型に顔を寄せてニヤニヤとしている人を見かけたら、そっとしておいてください。決して変な人ではありませんので。