先日材木屋さんで選んだ欅(けやき)カウンター材のカンナ掛けが終わったとの連絡を受け、現物確認にいってきました。きれいに鉋仕上げを施した欅板の表面には流れるようなとても美しい杢目が現れていました。仕上げる前の印象より更に存在感を増したように感じます。
今回は耳付き部分(木の樹皮の部分)をカットせず、板の形をそのまま活かして洗面カウンターに仕立てていきます。施主さんを交え、どこに辺りに洗面器を置くかを検討していきます。まっすぐの板であれば、何も考えずに中心に洗面器を置けば良いのですが、耳付き部分は出っ張っていたり、へこんでいたり、その板の形から自然と人が立つ位置が変わってきます。まるで木が人間の行動をアフォード(誘導)しているような。無垢材のアフォーダンス。