手の動きから生まれてくるカタチ

新潟市内でスタートした住宅計画。
現在、基本プランの検討を進めています。
図面の上にトレーシングペーパーを敷き、
青や赤のペンでその平面の上に新たな平面を描き、
色鉛筆で塗ったり、スケッチやメモを書いたり。
行きつ戻りつしながら、設計検討が進んでいます。
私が設計を進めていく手法として主に用いているのは、
スタディ模型を作ることと、平面図を手でスケッチすることです。
パソコンのモニタ上で図面のスタディを進めていくことも出来るのですが、
考える作業においては、感覚的に合わないのか、どうもしっくりきません。
平面が2次元だからでしょうか。。。
模型を作っている時や、スケッチを描いている時には
どのようにお互いの空間が繋がって見えるのか、
陽の入りはどうか、庭の見え方はどうなるかなど、
既に3次元的なイメージを思い描いているような感覚があります。
まるで手の動きがそのまま頭の中と連動しているような。
どんな道具を使って創造していくかによって、その造形は制約を受けてしまいます。
手の動きから生まれてくる平面と、パソコン上で生まれてくる平面。
同じ平面を考えていても、その考える道具が異なれば、
まるで異なったカタチが生みだされてくるのでしょう。

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