東三条まもる眼科。竣工から1年半の時が経ちました。こちらの建物の外壁は、レッドシダーで仕上げてあります。竣工した当初の濃茶に塗装されていたカッチリした表情とは異なり、程よい感じで色が抜け、なんだか優しい表情になっていました。木は自然物ゆえ、太陽光や雨に晒され、少しづつ色目がグレーに変化していきます。
設計を進めていく時点で、外壁材が退化していくのは外観を見る人にとって不清潔に見えるのではないか、それは診療所としてどうか、という議論をしましたが、今になって外観を眺めてみれば、今の表情も良いものではないかと思えます。
診療所を訪れる人は、なんらかの病であったり、不安を抱えています。竣工当初のきりっとしいた診療所らしい整った表情よりは、患者さんたちを、思いやりをもって迎える表情の今の表情の方が、東三条まもる眼科に似合っているように感じます。
「東三条の目をまもる。」
地域に寄り添い、地域の人たちに慕われる、そんな診療所を目指して。