「矢代田の家」のダイニング照明器具は、大工さんによる手作りです。この空間に馴染む照明器具を照明メーカーで探しましたが、既製品のメーカーではなかなか良いものが見つかりませんでした。それなら、いっそ作ってみてはどうか、と考えて製作図面を描いたのが、こちらの照明器具です。
天井に張った杉板に合わせて、側面には杉板、端部にはポイントとして黒皮スチール板を組み合わせました。シンプルで、ほどよい存在感のある照明器具ができあがりました。杉の柔らかな表情とスチールの硬質な質感。素材のコントラストを強調したデザインです。
落ち着いた雰囲気を作り出すため、照明をやや低めに設置して、明かりの重心を下げています。