竣工して約半年が経ちました。本日、「鵠沼の家」の竣工写真の撮影に伺ってきました。私の事務所では、竣工直後の入居する前の写真よりも、実際にどのような暮らしをしているのかを伝えたいため、住んで暫くしてかから、竣工写真を撮れせてもらうケースが大半です。
地階の玄関を入り、階段を上って1階のLDKへ。あえて明るさを絞った地階の玄関ホールから一転、明るい日差しの差し込む開放的なLDKへ。明暗のコントラストと空間構成の劇的な変化を狙ってみました。
LDKの正面には中庭が広がり、大開口で中庭へと連続していきます。竣工当時は、まだ小さかった樹々は、だいぶ大きくなり、庭に葉の影を落とし、とても涼しげです。撮影したのはとても暑い日でしたが、日影に入って風が吹き抜けると、心地よい清涼感を感じました。
子供たちは、リビングから中庭、中庭からダイニングと縦横無尽に走り回り、ぐるぐると回遊性のある空間を存分に楽しんでいます。この中庭は、前面道路から床レベルが3m程上がったところにあり、道路側からは庭の内部を伺うことはできません。また、中庭には、リビングとダイニングからしかアクセスできない構成となっています。このことにより、中庭がとてもプライベートな外部空間として成立しています。このプライべートな中庭を中心に、暮らしが展開しています。
快く撮影に協力して頂きましたお施主さん、本当にありがとうございました。部屋の中を吹き抜ける湘南の風。とても心地い時間でした。