洗面陶器の次は、金物制作工場へと移動。メーカーの既製品の取っ手(ハンドル)には、なかなかしっかりしたモノがなく、大型の木製建具に取り付けると建具の重さで、すぐにぐにゃりと曲がってしまう様なものしか見つかりませんでした。かといって、強度だけを求めてやたらと大きなハンドルを取付ければ、ガラス面で構成した大開口に対して取手ハンドルだけが目立ってしまいます。
そこで、建具取手ハンドルを地元燕の金物工場で制作してもらうことにしました。製作図面を描き、直接加工工場に出向いて、その場で製作をしてもらいました。加工工場の中は、様々な製作機械が所狭しと並び、もの作りをしているオーラがぷんぷんと漂っています。今回製作したのはステンレスの板にステンレスの棒を溶接しただけのシンプルな形状の取っ手。既製品の取手に比べて、質実剛健、無骨な雰囲気に出来上がりました。
持ち手の部分に、ステンレスのパイプでなく、無垢のステンレス棒を使ったことで、見た目の繊細さとは異なる、掴んだ時のずっしり感を持たせることができました。この細い取っ手なら、建具のガラス面に取り付いていても目立つこと無く、自然と馴染んで見えるでしょう。取り付け後の姿がどうなるか楽しみです。
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