「柳橋のコンクリートボックス」いよいよ工事が着工します。
既存家屋は既に解体され、街の中にぽっかり穴があいた様になっていました。敷地に立って上を見上げると、まるで井戸の底から空を見上げているような気分になります。
計画敷地の3方向には、敷地境界線ぎりぎりまで隣地建物が迫っています。このような狭小敷地で工事を進めていくためには、隣家と良好な関係が作られていなければ、工事を進めていくのは困難です。なぜなら足場を立てたり、地面を掘ったりと、隣地の土地を一時的に使わせてもらわなければ、いけない事があるからです。
自分の敷地だけで工事をすることもできるのですが、その場合、境界線までの間にある程度の施工スペースを確保しなければならず、土地価格の高い都市部の敷地では、工事をするためだけに隙間を空けておくのは、予算的にかなり余裕がある方でなければできません。
当然、お隣さんも、建物を解体する際や新築する際には、こちら側の敷地を使う必要がある訳で。お互い様という意識が無ければ、このような密集地で建築工事を行うことはできません。