「中野のコートハウス」の床仕上げ材は、ラワン合板です。えっ!?と思われる方もいるかと思いますが、そうです、あの下地に使われる合板、いわゆるベニア板なのです。
なぜそんな下地材を仕上げに使ったかというと、建設コストを抑えるためです。床に直接座る場所にはラグやマットを敷いて使うし、ソファやテーブルを置いてしまえば床は直接見えないし、別に床材が何であろうと構わないと、割り切って考えることにしました。その代わりそこで浮いた予算を中庭や床暖房、オール電化など必要な部分へと割り当てています。決して全てがローコストという訳ではなく、こだわってお金をかける所にはきちんとお金を掛ける。そのコストバランスが家をつくる際には大切になります。