中野のコートハウス。足場が解体され、全体の姿が現れました。道路側から見ると、真っ黒で重厚な雰囲気。窓の数も数える程しかなく、かなり閉鎖的に見えるかもしれません。外部と対照的に中庭側の外壁は真っ白にしました。こちらは出来る限り光を拡散させ、室内へ光を届けようといういう意図で外壁材を選びました。光を取り入れるため多くの窓がランダムに並んでいます。
外から見た時には閉鎖的に見えるけれど、一旦中に入ると開放的になる、という内外反転した作りとすることで、住宅空間に安心感が生まれるような気がします。
外部のガルバリウム鋼板の縦ハゼ張りをよく見ると、ハゼを手で締め込んだ部分がうねっているのが見えます。職人さんの手の跡が残っていることで、鋼板という工業製品でありながらも、どこか温かみのある表情となっています。