イタリア料理店を新規オープンしたいとのオーナーシェフからの相談。めぼしい賃貸物件を見つけたので、正式に借りるかどうかを決める前に見て一度欲しいとのこと。という訳で早速、現地調査にいってきました。
目をつけているのは、松見坂に面した集合住宅の1階テナントスペース。前面道路には植栽が整備され、とても緑の多い落ち着いた立地です。2方向道路に面していることから、道路を走る車からの視認性がよいのがメリット。しかし、テナント平面は凹型をした変形プラン。真ん中の狭い通路を挟んで賃貸スペースが2分されています。クライアントもこれを見て、さすがに即決するのを躊躇したようです。果たしてこんな変形した平面でまともなお店が作れるのだろうか。。。
そこで私たちの出番となりました。正式に賃貸契約を決める前に本当に思い通りのお店が作れるのか、平面を見せてもらえないかと。誰だって迷います。実際に借りてみたものの要望通りにお店が作れないとなったら大変なことですから。現地を見てみると、確かに変形した平面は、店の配置にかなり制約を与えそうです。また、以前はお弁当屋さんが入っていたようで、床や壁の仕上げは倉庫のような殺風景さです。果たしてここに心地の良いお店なんてできるのだろうか?確かにそう思えなくもない雰囲気です。
まずは、現地の寸法をメジャーで測って、実測図を起こす所から始めます。排水口の位置やエアコンの位置や型番、電気容量など、漏れないようメモを記入しています。早速、事務所に戻ってスタディを開始します。