「中野のコートハウス」スタディ模型作製

敷地にはそれぞれ、建蔽率や容積率、斜線制限や採光条件などの法律上の制約が掛けられています。設計を始める際には、さまざまな法的な条件を整理し、まずその敷地に建てることのできるボリュームから検討を進めていきます。ボリュームの目安を掴んだ上で、施主さんの要望を平面と断面に落とし込んでいきます。

部屋の広さはもちろんのこと、部屋同士の繋がりや通風や明るさなど、色々な角度から検証を重ねていきます。また図面上での検討と同時にスタディ(検討)模型を作り、中を覗いて確認し、再び平面修正を繰り返していきます。

2方向を隣家に囲まれ、更に2方向を道路に面した敷地。隣家に面した方向からは採光が望めませんし、道路に面した方向にはプライバシーの観点から大きく窓を設けることができません。試行錯誤を重ねてたどり着いたのは、コートハウスという形式。敷地境界いっぱいに建物を建て、真ん中に穴をあけて中庭を配置し、その中庭から光を取り入れるという案。密集した市街地に建てる場合には有効な方法だと思います。

スタディ模型 スタディ模型 スタディ模型