アントニン・レーモンド設計「新発田カトリック教会」を訪れて

新発田カトリック教会を訪れる。ここのところ立て続けにレーモンドの設計した教会を巡ってきたが、思えば私が最初に見たレーモンド建築がこちらの教会であった。端正な整形平面の多いレーモンドの教会建築にあって、円形の求心的平面を採用している、非常に興味深い建物。1966年竣工とレーモンド晩年の作品にあたる。

他の教会と同じように、こちらの建物もレンガ積みの壁の上に木造屋根構造、つまり、丸太で組んだ屋根組を載せる、いつもの構成をとっている。架構を美しく組み上げ、その架構を隠さずそのまま見せるのがレーモンドの特徴。円形の平面上に架け渡された梁組はとても複雑で美しい。皮を剥いだだけの杉丸太の柱は、まるで地面から生えているかのような生々しさだ。レンガ壁で囲まれた静寂の中に、柔らかい光が落ちる。

新発田カトリック教会
住所: 新潟県新発田市中央町1-7-7
電話:0254-22-2046
見学日時:土日のみ。ただし見学には事前予約が必要です。

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この記事の著者

金子勉
建築家 / 代表

金子 勉 Tsutomu Kaneko

美しい意匠設計に加え、高度な構造・設備設計までトータルで手掛ける建築家。無垢材などの自然素材を活かし、使い込むほどに味わいの増す空間と豊かさを実感できる暮らしを提案。新潟の風土に寄り添い、土地選びから建物診断、コンサルティングまで施主に伴走する家づくりを行う。