磯崎新設計 なら100年会館 を訪れて

昨日に続き、再び奈良へ。
まずは奈良駅前、磯崎新設計のなら100年会館に向かう。
駅を出ると、目の前に大きな楕円形の建物が現れる。
風景の中で、明らかに異質な存在。
近づくにつれ、その外皮がグレーの瓦タイルで覆われてるのが分かる。
まるで、魚の鱗のようだ。
磯崎新氏によれば、
「古代の一本の木からくりぬいた船がモデル」
「奈良平城京の地を海原にみ見立て、悠久の歴史を進む文化の船」
イメージして設計したという。
確かに、その大きさといい、全面タイルで覆われた外観といい、
まるでノアの方舟のよう。
エントランスを入ったホール空間は、洞窟をイメージさせる。
この量塊的で重厚な建物を見ていると
法隆寺や東大寺の方がシンプルで軽快、現代的に見えてしまう。
この建物がよって立つのは、
奈良時代より遥か昔、狩猟生活をしていた太古の人の感覚なのかもしれない。

なら100年会館 なら100年会館 003_4

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この記事の著者

金子勉
建築家 / 代表

金子 勉 Tsutomu Kaneko

美しい意匠設計に加え、高度な構造・設備設計までトータルで手掛ける建築家。無垢材などの自然素材を活かし、使い込むほどに味わいの増す空間と豊かさを実感できる暮らしを提案。新潟の風土に寄り添い、土地選びから建物診断、コンサルティングまで施主に伴走する家づくりを行う。