新築・注文住宅

「立川の3世帯住宅」金物工法

今回は、技術的な話を少し。「立川の3世帯住宅」では、柱と梁、梁と梁の接合部分に金物工法を採用しています。通常の木造では、柱や梁部材が取り合う部分を凹凸状に加工し、組み合わせることで接合をしています。この取り合う部分のことを建築用語で仕口(しぐち)と呼びます。

今回、通常の凹凸を組み合わせる仕口ではなく、金物工法を採用したのは、組み合わせ部分の耐力低下を考慮してのこと。凹凸状に加工するということは、柱(梁)を断面を切り欠くこととなり、その部分の耐力が低下してしまいます。金物工法の一番の利点は、金物を介して接合することで、構造部材の欠損を最小限に抑えられることです。

梁の欠損面積が減ることで梁の材料面積も減らすことができ、建設費を抑えることが可能になります。ただし、金物代金分が増えているので、通常工法よりは割高となりますが、構造耐力が増していることを考えれば、それを補って余りあるのではないとか思います。

施工側としては、施工の寸法精度の細かさや事前打合せの煩雑さから、金物工法はやや嫌われている感がありますが(笑)その煩雑な施工手間を惜しんででも、採用するメリットがあると判断し、今回採用に踏み切りました。少し手間取るかと思っていた建て方作業も、スムーズに進んでいます。

木造金物工法 木造金物工法 木造金物工法 木造金物工法

このページを保存・共有する

LINEで送る ポスト

この記事の著者

金子勉
建築家 / 代表

金子 勉 Tsutomu Kaneko

美しい意匠設計に加え、高度な構造・設備設計までトータルで手掛ける建築家。無垢材などの自然素材を活かし、使い込むほどに味わいの増す空間と豊かさを実感できる暮らしを提案。新潟の風土に寄り添い、土地選びから建物診断、コンサルティングまで施主に伴走する家づくりを行う。