更新日: 建築家との家づくり

2世帯住宅を設計する上で最も大切なポイントは

2世帯住宅の設計で最も大切なポイントは、世帯間(世代間)の距離を設定することです。2世帯と一言にいっても、その関係性は多種多様。距離の近い世帯もあれば、距離の離れた世帯もあります。100世帯があれば、100通りの解があるわけです。互いが気兼ねせず、自分達のペースで暮らせるかどうかは、世帯間の心理的・空間的距離によって決まってきます。間取りという平面的距離感が、その世帯間の心理的距離感に合っていることが、互いに心地よく過ごすためには重要なのです。

私の事務所で設計してきた2世帯住宅には、玄関の入口から完全に居住エリアを分けている完全独立型から、玄関や浴室、リビングなど一部を共用する半同居型、寝室以外はすべて共有という完全同居型まで、さまざまなパターンがあります。各パターンとも、その組み合せ方によって世帯間(世代間)の距離には、ヴァリエーションがあります。

ただ、闇雲に生活エリアを離すだけでは、一緒に暮らしている意味はありません。折角同じ屋根の下に暮らす訳ですから、一緒に暮らすことのメリットを享受しつつ、つかず離れずの程よい関係を作り出すこと。それが2世帯住宅を設計する際の肝だと思います。

2世帯住宅の距離 2世帯住宅の距離 2世帯住宅の距離

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この記事の著者

金子勉
建築家 / 代表

金子 勉 Tsutomu Kaneko

美しい意匠設計に加え、高度な構造・設備設計までトータルで手掛ける建築家。無垢材などの自然素材を活かし、使い込むほどに味わいの増す空間と豊かさを実感できる暮らしを提案。新潟の風土に寄り添い、土地選びから建物診断、コンサルティングまで施主に伴走する家づくりを行う。