アントニン・レーモンド設計「南山大学キャンパス」を訪れて

神言神学院に続いて、同じくアントニン・レーモンドが総合計画から建物の設計まで関わったという南山大学へ。南山というだけあって、こちらの大学は小高い丘の上に位置しています。キャンパスのメインロードは山の一番高い部分に設けられ、その部分を中心に山の斜面に沿う形でクラスター状(房状)に校舎群が配置されています。校舎内には山の傾斜がそのまま表れ、階段教室が出来上がっています。先ほど見た神言神学院では、構造的な力の流れがそのまま壁となり屋根となり、空間を造り出していると書きましたが、こちらのキャンパスでは、自然の地形がそのまま空間を作り出しているようでした。構造=即、空間に対し、こちらでは、地形(地勢)=即、空間。外壁には水平材や垂直材等のルーバー材が設けられ、外光を遮りながら教室内に一定の明るさを与えようと意図しつつ、その表情がそのまま外観の表情となるようなデザイン操作が行なわれていました。

南山大学HP
住所:愛知県名古屋市 昭和区山里町18
電話:052-832-3111(南山大学名古屋キャンパス)
※こちらは大学施設です。キャンパス内への立ち入りについてはご自身で確認ください。

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この記事の著者

金子勉
建築家 / 代表

金子 勉 Tsutomu Kaneko

美しい意匠設計に加え、高度な構造・設備設計までトータルで手掛ける建築家。無垢材などの自然素材を活かし、使い込むほどに味わいの増す空間と豊かさを実感できる暮らしを提案。新潟の風土に寄り添い、土地選びから建物診断、コンサルティングまで施主に伴走する家づくりを行う。