更新日: 空間デザイン・素材

「松庵の家」樹々と共生する家

「松庵の家」の平面は、くねくねとしたV字型をしています。

なぜそのような形をしているかというと、敷地内に昔からあった樹木を一本も切らず、樹々を避けながら建物を建てようとしたためです。家を建てるのに木が邪魔だからと切ってしまうのではなく、家よりも長い間そこにある樹に敬意を払い、その樹々に場を借りるような気持ちで樹々と共生していくという気持ち。

建物は、樹に近づいたり、離れたりと樹々の間を縫うようにくねくねと折れ曲がって奥へと伸びています。高さ、大きさ、方向が異なる至る所に設けられた窓の外には、様々な樹々の表情が見え隠れし、樹々の中に住んでいるんだなあという実感をもたらします。

春には新緑、夏には青々とした緑、秋には色とりどりの紅葉。樹々の変化で季節の移り変わりを感じながら暮らす家。

松庵の家窓 松庵の家窓2 松庵の家窓3 松庵の家窓4

この記事の設計事例を見る

松庵の家

このページを保存・共有する

LINEで送る ポスト

この記事の著者

金子勉
建築家 / 代表

金子 勉 Tsutomu Kaneko

美しい意匠設計に加え、高度な構造・設備設計までトータルで手掛ける建築家。無垢材などの自然素材を活かし、使い込むほどに味わいの増す空間と豊かさを実感できる暮らしを提案。新潟の風土に寄り添い、土地選びから建物診断、コンサルティングまで施主に伴走する家づくりを行う。