タグ: 自然素材
外壁に杉板張りを選んだ理由
2024.03.07
「越後曽根の平屋」の外壁には、自然素材の杉板張りを採用しています。近年は、工業製品であるサイディングボードや金属板で外壁を覆った住宅ばかり目にすることが多いのですが、昔は最も身近に手に入る外壁材として、杉板張りが日常的に …
無垢材の選び方と効果的な使い方
2023.08.25
「越後曽根の平屋」では、建て主から無垢材を使いたいと要望がありました。無垢材は規格品ではないので、気に入った材料を手に入れるには市場や材木屋に足を運んで、自分たちで探していくしかありません。 以前も記事にしましたが、無垢 …
外観をデザインするためのさまざまな工夫
2023.03.22
「燕あおうづの平屋」は、瓦の載った切妻屋根の家屋が建ち並ぶ周囲の街並みに合わせるため、軒先の伸びたシンプルな切妻屋根の外観としています。まるで子供が描く家の絵のように、端正な三角屋根の家です。屋根や外壁の色のトーンを周囲 …
無垢フローリング 自然塗料ワックスの選び方
2023.01.07
粟生津の平屋では、床仕上げ材に杉の無垢フローリングを採用しています。今回、採用した無垢フローリング材は、表面塗装がされていない無塗装品でしたので、住み始める前にフローリング表面にオイルやワックスなどで塗装を行う必要があり …
自然素材で仕上げた建売住宅
2022.09.10
「ユニベールハウス岩室」工事もいよいよ最終段階、内装工事が進行中です。こちらの住宅は、注文住宅ではなく、建売住宅(分譲住宅)ですが、内装仕上げにビニールクロスや積層フローリングを使わず、できる限り自然素材を採用するよう心 …
外壁杉板張り(ウッドロングエコ塗装)の経年変化
2022.07.18
私の事務所で設計する建物の外壁には、自然塗料であるウッドロングエコを塗ったスギ下見板張りを良く採用しています。(杉板張りは、新潟では昔から多用されてきた外壁材です。杉材が最も身近に手に入りやすい材料だったことが関係してい …
木製玄関ドアの断熱性能は意外と高い
2022.07.14
私の事務所では、外装材に自然素材である木板張りをよく使うのですが、その外装に馴染む玄関ドアとして、既製品のアルミ製ドアでなく、自然素材の木を張った木製建具ドアをよく採用しています。玄関ドアに自然素材を貼ってあると、家に帰 …
無垢フローリングの経年変化
2020.11.17
今回は無垢材フローリングの経年変化について書いてみようと思います。無垢フローリングとは、木材という100%自然素材から作られたフローリング材です。無垢フローリングの他に、べニアの表面に薄い面材を貼った積層フローリングや木 …
ウッドロングエコを使った杉板DIY塗装の手順
2020.09.19
「岩室の平屋」は、設計者である私の自邸です。いつもは設計者として現場に関わるのですが、今回は立場を変え、住まい手の立場で記事を書いてみました。DIYをやりたいと考えている方の手助けに少しでもなれば幸いです。 建物の外壁に …
桧仕上げの在来工法浴室
2020.06.09
「そりっどハウス」の浴室は、ユニットバスでなく、在来工法を採用しています。在来工法というのは、ユニットなどの既製パーツを使わず、高基礎や土間床を利用することで桶状のコンクリート防水床を作って、浴室を作る工法のことです。( …
漆喰塗装の壁仕上げ
2020.05.15
「上越高田の平屋」の壁仕上げには、漆喰塗料塗りを採用しています。漆喰壁というと、以前は、下地を何度も塗り重ね、左官屋さんがコテで丁寧に何度も押えて仕上げていましたが、最近ではローラーで薄塗りができる製品も普及してきました …
「岩室の家」桧(ヒノキ)仕上げ浴室
2020.05.11
「岩室の家」こちらの家の浴室は、ユニットバスでなく、昔ながらの在来工法で作っています。壁・天井には桧(ヒノキ)板、床には鉄平石を貼り、浴槽の前に設けた窓からは、坪庭の緑が眺められる作りとなっています。 竣工から10年後の …
「燕のガレージリノベーション」無垢材カウンター選び
2019.09.02
「燕のガレージリノベーション」今日は工事現場を離れ、材木屋に来ています。リノベーションする部屋の一部にカウンターをつくる予定ですが、折角つくる予算をかけて作るカウンターですので、集成材ではなく、無垢材カウンターにしてはど …
「上越高田の家」ダイニングテーブル天板選び
2019.03.31
「上越高田の家」ダイニングテーブルの天板を選ぶため、お施主さんと材木屋さんへ行ってきました。伺ったのは、新潟市小須戸にある材木店・製材所の新発田屋さん。材木倉庫の中には、一人で持ち上げられないほど大きなカウンター材から手 …
新潟の風土に合った外壁仕上げ 杉下見板貼り
2019.02.28
「上越高田の家」今年は珍しく、上越でも積雪が少ないため外回りの工事が順調に進んでいます。例年であれば、春までは屋根や外壁などの外回り工事は完全に止まってしまうのですが。 今回、外壁に採用したのは「南京スギ下見板貼り」です …
外壁に杉板を貼った標準化住宅「ベーシックハウス」
2018.12.14
標準化住宅「ベーシックハウス」外部足場が外れ、建物の外観が表れました。施主さん自らがDIY塗装した杉板を、縦羽目張りで大工さんに張り付けてもらいました。少し茶色掛かったグレー色がとても落ちついた雰囲気を醸し出しています。 …
「千葉花園町の平屋」適材適所
2018.09.16
「千葉花園町の平屋」現在、内装仕上げ工事が進行中です。今回、浴室の壁・天井仕上げには桧(ヒノキ)縁甲板貼を採用しています。浴室のドアを開けると、さわやかなヒノキの香りが漂ってきます。このヒノキの香りの中で浴槽に浸かったら …
標準化住宅プロジェクト「ベーシックハウス」DIY塗装工事
2018.09.09
標準化住宅プロジェクト「ベーシックハウス」本日は、外壁へ貼る杉板のDIY塗装を行いました。職人さんたちに全てを任せるのではなく、出来ることは自分たちでやる。DIYを行うメリットは、コストを落とすことが出来ると同時に、自分 …
「ベーシックハウス」ほたて貝殻から作られたしっくい塗料
2017.10.07
「ベーシックハウス」内装壁の塗装工事が完了しました。今回、壁塗装に採用したのは、ほたての貝殻から作られたしっくい塗装です。ほたての貝殻を焼成して作られた塗料で、漆喰壁と同様、調湿性、消臭性など機能があります。原料が天然素 …
自然素材の耐候性
2017.06.16
「江ノ島小屋」こちらの建物、台風ともなれば屋根の上から波をかぶる程、海に隣接した敷地に建っています。ステンレスでさえも、数年で腐食してしまうようなハードな外部環境。塩害に対する耐候性を考慮し、外壁にはパイン(松)の板を張 …
「吉田の家リノベーション」モルタル仕上げ浴室
2016.11.17
「吉田の家リノベーション」浴室の工事が進行中です。今回は既存のタイル仕上げの壁面をモルタルで塗り込みます。レトロな雰囲気だった浴室を、モノトーンのシックな雰囲気へと変えてしまおうという計画です。 さすがに全体をモルタルで …
自然素材の風合い
2016.04.23
「新潟浦山のコートハウス」に、おじゃましてきました。つい先日、引き渡しをしたと思っていたのですが、気がつけばもう一年になります。本当に時が経つのは早いなあと、驚きを感じてしまいます。設計という仕事は、最初の相談から竣工ま …
床フローリングの選び方
2016.02.02
「上越高田の平屋」の床には、部屋ごとにフローリングの材種を使い分けています。使用したのは、ヒノキ、オーク、メープルの3種類のフローリング。木の特性に応じて、場所毎に使い分けています。直接手で触れることの多い畳敷きの部屋に …
「上越高田の平屋」漆喰壁塗装工事
2015.12.24
「上越高田の平屋」内装壁の塗装工事に入りました。今回、壁仕上げには漆喰塗装を採用しました。室内に差し込んだ光は白い壁に反射し、部屋全体を明るく照らしていきます。下地ボードだった時と比べると、室内が数段、明るくなったように …
「燕のコートハウス」桧(ヒノキ)仕上げの浴室
2015.12.13
「燕のコートハウス」の浴室の壁・天井仕上げは、桧(ヒノキ)仕上げとしています。浴室に入ると、ほのかな木の香りがしてきます。ヒノキにはヒノキチオールという成分が多く含まれ、その成分には人をリラックスさせる効果があります。 …
「新潟浦山のコートハウス」ブックマッチのフローリング
2015.10.15
「ブックマッチ」という言葉、皆さんは聞いたことがあるでしょうか?建築や家具業界で、もともと1枚の板材を2枚にスライスし、両側に開いた状態の木のことを云います。左右に開いて置いた本のようであることからこのような名称がついて …
6年目の無塗装杉板外壁の表情
2015.08.17
「岩室の家」の外壁は杉板貼りです。杉板の表面には仕上げ鉋を掛けず、荒加工のまま、杉板表面を塗装せず、素地仕上げで外壁に張り込みました。竣工当初は肌色に近い明るい色目だった杉板は、6年の時を経て、落ち着いたグレー色へと表情 …
無垢材 欅(けやき)洗面カウンター
2015.02.28
施主さんが自ら選んだ無垢の欅(けやき)カウンター。仕上げ加工を終え、現場へと据え付けられました。 やや赤みの強い欅に対して、引き締まった黒の洗面ボウルを合わせています。欅カウンターの、ごつごつとした端部(材の耳)を切り落 …
足裏感覚をデザインする
2015.02.26
新潟浦山のコートハウス、大工工事はほぼ片付き、床を養生(保護)していた板が外されました。一旦床に貼ったフローリングは工事の途中で傷がつかないよう工事の最後まで保護材で隠してしまいます。今まで雑然としていていた現場が、床材 …
新潟浦山のコートハウス ホタテパウダー塗装仕上げ
2015.02.20
現場では壁の塗装工事が進んでいます。壁の仕上げは、私の事務所で定番となっているホタテパウダー塗装仕上げ。ざっくりとした独特の質感も良いのですが、塗装後の石油系のいやな匂いがしないのもこの材料を選定している大きな理由。塗装 …
「長岡希望が丘の平屋」ホタテパウダーの白壁塗装
2014.09.05
「長岡希望が丘の平屋」、壁塗装が完了しました。壁が白く塗られると、室内が急に明るくなったように感じます。今回、壁仕上げに採用したのはホタテの貝殻を砕いて焼成した塗料。ざらっとした独特の表情が窓から入る光を柔らかく反射し、 …
無塗装杉板外壁5年後の経年変化
2014.05.29
「ベーシックハウス07」は外壁を杉板縦羽目板貼りとしています。こちらの外壁は、杉の経年変化を楽しむために、あえて塗装をせず、仕上げ塗装をせずに素地のまま貼られています。竣工から約5年。杉貼り外壁がどのように変化したか、現 …
「ぎんなん保育園」フローリング材選び
2014.03.01
「ぎんなん保育園」改築工事。内装下地工事が進み、そろそろ内装仕上げを最終決定しなければいけません。 保育園の床材には、どんな材が適しているのでしょう。様々なフローリングのサンプルを集め、保育園スタッフの皆さんを交えて、実 …
「東三条まもる眼科」レッドシダー外壁の経年変化
2014.01.29
東三条まもる眼科。竣工から1年半の時が経ちました。こちらの建物の外壁は、レッドシダーで仕上げてあります。竣工した当初の濃茶に塗装されていたカッチリした表情とは異なり、程よい感じで色が抜け、なんだか優しい表情になっていまし …
「松庵の家」漆喰塗装仕上げの質感
2012.02.22
「松庵の家」最終段階に入った現場チェックに。こちらの現場も、竣工まで残すところ1週間となりました。現場では最後の追い込みとあって、あちこちに職人さん達が入り乱れて、作業中。その間を縫いながら、現場監督と一部屋づつ廻って、 …
「ベーシックハウス07」杉縦羽目板(素地仕上げ)の外壁
2009.09.02
ベーシックハウス07の現場へ。 足場が解体され、外観が現れました。今回の外壁仕上げは、杉縦羽目板貼。あえて塗装はせず、素地仕上げとしました。時間の経過とともに、杉の板が少しづつ色を変えていくのを楽しむ、という趣向です。 …
岩室の家 再び小国和紙へ
2009.04.09
小国和紙生産組合を再び訪れ、岩室の家に使う和紙を追加購入。さらに生産組合の今井さんからは、紙に漉き入れる杉皮繊維のほぐし方を教わりました。今回、この杉皮繊維を壁に塗るホタテパウダーへ塗り込もうと考えています。杉皮入りの障 …
岩室の家 小国和紙 手掻き和紙工場へ
2009.04.01
岩室の家の障子戸へ張り込む手掻き和紙を購入しようと長岡市小国町へと車を走らせる。新潟県内で手掻き和紙といえば、小国和紙と門出和紙が良く知られています。小国和紙生産組合を訪れ、代表の今井さんに手掻き和紙作りの行程を一つ一つ …
新潟の風土に合った素材とは?
2009.02.13
朝から岩室の家の現場へ。外壁工事がそろそろ終盤に差しかかっています。外壁にはスギ下見板貼り、屋根には安田瓦。新潟という地域に昔からあった素材を採用したことで、まるで以前からあった建物のように周囲の環境と馴染んでいます。こ …