大塚新町の家

建物を2棟に分けた、2つの異なる空間を持つ家

 埼玉県の郊外に建つ木造2階建ての住宅です。敷地の南側には中層マンションの建設が進んでおり、南側に窓を設けて採光するという単純な解法は採れませんでした。そこで考えたのは、建物を東西2棟に分け、その間の光を取り込むという方法でした。建物の平面は、上から見ると変形H形をしています。H形の凹んだ部分から光を取り込もうという考えです。また、より光を有効に取り込むため2つの棟には、南に向かって開くようなハの字形の角度がついています。

 東西2つの棟は日当りと風通しの良い玄関・渡り廊下で繋がっています。東西2つの棟は、床レベルが少し異なり、スキップフロア構成となっています。各部屋とも窓の向きや天井高さが異なり、それぞれ異なる雰囲気の部屋となっています。少し落ち着いた気分の時には東棟の個室に、開放的な気分の時には、西棟のリビングへと、その時々の気分によって、東西の棟を行ったり来たりして生活します。

 棟を2つに分けることによって、キッチンの窓の外に子供部屋が見えたり、寝室から中庭を介して浴室が見えたりと、思わぬところで視線が繋がります。家族みんながこの家に一緒に住んでいるという一体感を実感できる家となっています。

(写真/高木俊幸写真事務所)

規模と構造

用途 住宅
住所 埼玉県川越市
敷地面積 123.65㎡(37.40坪)
建築面積 60.11㎡(18.18坪)
延床面積 112.02㎡(33.88坪)
構造 木造2階建て
竣工 2010年4月
建築費 1900万(外構・地盤改良・上下水道引込み工事を除く)
坪単価 56.1万/坪
設計料 240万

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