BLOGブログ

京都詩仙堂を訪れて(その2)

2015.08.20

京都詩仙堂へ行ってきました。ここを訪れるのは6年ぶりです。訪れる度に違った印象を受ける建物というものがあります。ここ詩仙堂もその一つ。訪れる季節や気候によって見える風景が異なることがその大きな要因でしょうが、その時の自分 …

蚊帳で過ごす夏の夜

2015.08.19

夏も終わりに近づき、朝夕だいぶ涼しくなりました。ここ新潟では気温30度を超える暑い日でも夕方になると外から涼しい風が流れてきます。いま私が寝起きしている部屋にはクーラーがないため、一日中縁側の引戸を開け放し、風で涼を取り …

6年目の無塗装杉板外壁の表情

2015.08.17

「岩室の家」の外壁は杉板貼りです。杉板の表面には仕上げ鉋を掛けず、荒加工のまま、杉板表面を塗装せず、素地仕上げで外壁に張り込みました。竣工当初は肌色に近い明るい色目だった杉板は、6年の時を経て、落ち着いたグレー色へと表情 …

「上越高田の平屋」高床基礎工事

2015.08.13

上越高田の平屋の現場へ。お盆休みを前に工事は急ピッチで進んでいます。現場では基礎型枠の建て込み工事が行なわれていました。上越高田は新潟県内でも積雪の多い地域。多い年には2mほどの雪が積もります。雪に埋もれてしまわないよう …

大工伝統技術 仕口原寸模型

2015.08.11

「上越高田の平屋」は、クネクネと角度を持って折れ曲がる平面形状をしています。そのため、直角で交わらない部分が各所に現れてきます。取り合いが直角で無い上、更に勾配屋根が載るという大工さん泣かせの納まり。 このような納まりは …

仮想(イメージ)から現実(リアル)へ

2015.08.10

上越高田の平屋の建設現場では、地盤掘削に続いて基礎配筋工事が始まりました。土を掘ってできた溝の中に細い鉄筋を何本も建て込んでいきます。一見すると何かの発掘現場のようにも見えます。 くねくねと折れ曲がった平面形状で、かつ、 …

地盤耐力の見極め方

2015.07.28

上越高田の平屋、いよいよ現場作業がスタートしました。まずは基礎を設置するため、地盤面を掘削してきます。今回は地盤面にかかる建物の重さを計算し、地盤が建物の重さに耐えうると判断したため、地盤改良を行わずに、直接地盤の上に基 …

白井晟一設計「善照寺本堂」を訪れて

2015.07.07

人で賑わう合羽橋商店街のすぐ裏手。白井晟一設計による切妻屋根の本堂がひっそり静かに建っています。今まで合羽橋商店街はよく通っていましたが、まさかその通りの裏に建っていたとは思いもよりませんでした。表通りから細いアプローチ …

「燕の空き部屋」セルフリノベーション断熱工事

2015.07.03

季節は夏に近づき、日に日に暑くなってきました。晴れた日には、部屋の中は熱さでサウナ状態に。断熱材がどれくらい使われているか、確かめる為に壁に穴を空けてみると。。。なんと断熱材が入っていません。それどころか、内壁ボード1枚 …

アントニン・レーモンド設計「高崎哲学堂(旧井上房一郎邸)」を訪れて

2015.07.01

高崎哲学堂(旧井上房一郎邸)を訪れてきました。タイトルにはアントニン・レーモンド設計と表記しましたが、正確には直接的にレーモンドが設計をした訳ではありません。当時、麻布に建っていたレーモンド自宅兼事務所(こちらはレーモン …

青木淳設計「潟博物館(ビュー福島潟)」を訪れて

2015.06.30

青木淳設計の「潟博物館」。初めてこの建物を雑誌で見にした際、その特異な立ち姿にかなりの衝撃を受けたのを覚えています。しかも建っているのは私の地元、新潟。水田の広がる平坦な風景の中にすくっと意思を持って建っている姿は、遠く …

「燕の空き部屋」セルフリノベーション最初に行なうことは。。。

2015.06.20

「燕の空き部屋セルフリノベーション」考えているだけは進まないので、そろそろ手をつけていこうと思います。リノベーションの最初にすることといえば。。。掃除!です。いるもの、いらないものを反射神経で判断し、いらない物をゴミ袋に …

見積もり金額の調整作業

2015.06.13

「上越高田の平屋」現在、工務店から出てきた見積もりを査定をしてる最中です。細かな納まり図や構造図、設備面、家具製作図など、作成した実施図面はA3×125枚。住宅の図面にしてはちょっと多いかもしれませんが、ここまで描かない …

「燕ぎんなん保育園」竣工模型完成

2015.06.12

先週から時間を見つけては作っていた1/50竣工模型が完成しました。床や壁には実際の建物に使われている仕上げと同じく木を仕上げ材を貼り込みました。最後にテーブルや椅子、棚をなどを作り込み、人形フィギュアを配置しました。内部 …

「燕の空き部屋 」セルフリノベーション

2015.06.10

皆さんの実家に、以前は使っていたけど子ども達が家を出て今は使われていない部屋ってありませんか?あるますよね、きっと。そんなただ物置にだけしている部屋、もったいですよね。これから人口が減少していく日本では、いわゆる空き家や …

「燕ぎんなん保育園」竣工模型を作製して思ったこと

2015.06.06

昨年、竣工した燕ぎんなん保育園の竣工模型を作製しています。設計途中や工事途中にも検討用として模型は作るのですが検討用(スタディ)模型のため、作っては修正し、修正しては壊ししているうちに最終的な建物とは違ったものとなってし …

谷口吉郎設計「金沢市西町教育研修館(旧石川県繊維会館)」を訪れて

2015.05.06

金沢駅から歩いて10分、旧石川県繊維会館を訪れる。意識していなければ、通り過ぎてしまうほど控えめな外観。(現に私は一度、通り過ぎてしまいました。)しかし、よくよく見れば規則的に並んだ水平窓やキャンティレバーで持ち出した2 …

新潟浦山のコートハウス 黒柿の新たな使い方

2015.03.03

先日の打合せで決まった黒柿の無垢材抽き出し。加工を終え、抽き出し面材となって現場に搬入されました。板で見ていた時は、存在感が強く、もっと主張するのかと思いきや、家具として組み込まれると、独特の存在感を放ちながら、主張しす …

無垢材 欅(けやき)洗面カウンター

2015.02.28

施主さんが自ら選んだ無垢の欅(けやき)カウンター。仕上げ加工を終え、現場へと据え付けられました。 やや赤みの強い欅に対して、引き締まった黒の洗面ボウルを合わせています。欅カウンターの、ごつごつとした端部(材の耳)を切り落 …

足裏感覚をデザインする

2015.02.26

新潟浦山のコートハウス、大工工事はほぼ片付き、床を養生(保護)していた板が外されました。一旦床に貼ったフローリングは工事の途中で傷がつかないよう工事の最後まで保護材で隠してしまいます。今まで雑然としていていた現場が、床材 …

美しく暮らすには収納スペースが重要

2015.02.24

「新潟浦山のコートハウス」写真で見ると、デザインばかり優先していて住みにくいのではないかと、お思いの方もいるでしょう。今回は、収納スペースという裏の空間について書こうと思います。 シンプルに、すっきりと暮らしていくには、 …