鶴見の住宅 断熱・耐震リフォーム
断熱・耐震性能を付加した既存住宅のリフォーム工事
規模と構造
用途 | 専用住宅 |
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住所 | 神奈川県横浜市 |
延床面積 | 48.02㎡(14.52坪)工事エリア床面積 |
構造 | 木造2階建て |
竣工 | 2024年3月竣工 |
建築費 | 1300万円(消費税込み) |
坪単価 | 89万/坪 |
設計料 | 120万(消費税別) |
性能
断熱性能:
平均熱貫流率Ua値=0.65W/㎡K(断熱等級4)改修後←改修前Ua値=2.27W/㎡K
仕上げ材
天井:桐縁甲板張り
壁:自然塗料塗り
床:サクラ無垢フローリング+自然オイル塗布
築40年以上経つ木造住宅の耐震・断熱改修を伴うリフォーム工事です。築年数の経った古い家は、現在の生活スタイルとは合わず、そのままの間取りでは暮らしにくさがあります。現在の生活に合わせるためには、間仕切り壁を取り払ったり、部屋の位置をずらすなど、間取りを替えることが有効となります。
こちらの住宅では、建てた当時の生活パターンと家族構成とが、現在の暮らしとは異なっていたため、使いにくさを感じていることが施主さんとのヒアリングから明らかになりました。北側の暗いダイニングキッチン、使い勝手の悪い和室など、解決すべき条件を洗い出した結果、各所の間仕切壁を取り払い、広がりのあるワンルーム空間に変えることとしました。南側の大きな窓から差し込む陽の光は、一番奥のキッチンスペースまで届き、今まで暗かったキッチンは明るく広がりのある空間となりました。
いくら内装の見た目が美しくなったとしても、夏暑く冬寒いようでは、快適に過ごすことはできません。間取りの変更工事と合わせて、メインの生活エリアに断熱材を施工し、断熱性能を上げました。既存建物の規模が大きく、建物全体を断熱改修しようとすると、工事費が大きくなってしまいます。そこで今回は、最も長い時間を過ごすメインエリアだけに絞って断熱工事を行いました。
各地で地震が多発する現在、地震に強い家でなければ、ゆっくりと安心して過ごすことはできません。特に間仕切り壁を取り払う改修工事では、工事を行うことで耐震性が低下する可能性があります。そこで建物全体の構造バランスを考慮し、もっとも安価でありながら、効果的な個所に絞って、耐震壁を追加施工しました。適切な個所に耐震工事を施すことで、コストをかけずに耐震性を上げることができます。
内装材には、出来る限り自然素材を使って、手触りの良い温かみのある空間としています。自然素材を使うことで、石油系のいやな匂いがすることなく、竣工直後から快適です。部屋の中へ入ると、木の良い香りでリラックスすることができます。