燕市水道町の中古住宅 耐震・断熱リノベーション(工事進行中)

時間の蓄積を価値として再構築する

燕市水道町の中古住宅 耐震・断熱リノベーション

時間の蓄積を活かした再構築

築年数を重ねた既存住宅を、性能と空間の両面から再構築するリノベーション計画です。

既存建物を単なる更新対象ではなく、時間の蓄積を持つ素材として扱い、その価値を読み替えながら設計を進めています。

性能を最優先とするという判断

リノベーションにおいて最も重要なのは、見た目の更新ではなく、住まいとしての基本性能です。本計画では、耐震性と断熱性能の向上を最優先事項とし、建物の基本性能を更新しています。

温熱環境の改善により、冬季の室内の温度差を抑え、身体的な負担の少ない住環境へと更新しています。

削ることで成立する空間

新しく付け加えるのではなく、不要な要素を削ることで空間を整えています。要素を整理し、余白を確保することで、住まい手の使い方が自然に立ち上がる空間としています。

新築では得られない価値

既存住宅の持つ時間の蓄積と、現代の性能や空間を重ね合わせることで、新築にはない価値を持つ住まいが生まれます。過去を引き継ぎながら、これからの暮らしに応える住宅として成立させています。

空間を再編集する

既存の間取りは、細かく分割された構成となっており、現在の暮らしには適応しづらい状態でした。そこで、不要な間仕切りを整理し、空間の連続性を確保することで、光と風が通り抜ける構成へと再編しています。

個室としての機能を保ちながらも、全体としては一体的に感じられる空間とすることで、日常の動きが自然につながる住まいへと更新しています。

何を残し、どこを変えるか

リノベーションでは、すべてを更新することはできません。

そのため、何を残し、どこに手を加えるかという判断が重要になります。本計画では、構造体や空間の骨格は活かしながら、性能に関わる部分と生活に直結する空間に重点的に手を加えています。

限られた条件の中で、効果の高い改修となるよう優先順位を整理しています。

既存を素材として扱う

既存住宅には、新築では再現できない価値が残されています。長い年月をかけて使い込まれてきた柱や梁、空間のプロポーション、建物がその土地に馴染んできた佇まい。これらを解体して消してしまうのではなく、活かすべき要素として読み替えています。

新しくつくるのではなく、既存を活かしながら再構成することによって、空間の厚みを生み出しています。

既存住宅の時間の蓄積と現代の性能・空間を重ね合わせることで、新築では得られない価値を持つ住まいとして成立させています。

規模と構造

用途 住宅
住所 新潟県燕市
敷地面積 320.46㎡(96.93坪)
延床面積 113.03㎡(34.19坪)リノベ部分床面積
構造 木造2階建て
竣工 2026年5月竣工予定
建築費 1,250万円(消費税別)
坪単価 36.5万/坪(耐震・断熱内装リノベーション工事費)
設計料 130万(消費税別)

性能

耐震診断(詳細法)構造評点:補強前0.43→補強後1.0(積雪量1.2m)
断熱性能(外皮平均熱貫流率Ua):改修前2.52→改修後0.82W/㎡K(断熱等級4)

仕上げ材

天井:桐合板張り
壁:自然塗料塗り、ビニルクロス張り
床:オーク無垢フローリング+自然オイル塗布
外壁:既存のまま
屋根:既存瓦屋根葺きのまま
キッチンカウンター:I型オーダーメイドキッチン
浴室:ユニットバス

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