ベーシックハウス01
建設費を抑えつつ、こだわりを実現する量産化住宅
規模と構造
用途 | 住宅 |
---|---|
住所 | 新潟県巻町 |
敷地面積 | 133.73㎡(40.45坪) |
建築面積 | 52.99㎡(16.02坪) |
延床面積 | 90.25㎡(27.30坪) |
構造 | 木造2階建て |
竣工 | 2005年5月 |
建築費 | 1300万(外構・地盤改良・上下水道引込み工事費を除く) |
坪単価 | 47.6万/坪 |
設計料 | 上記建築費に含む |
用途 | 住宅 |
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住所 | 新潟県巻町 |
敷地面積 | 133.73㎡(40.45坪) |
建築面積 | 52.99㎡(16.02坪) |
延床面積 | 90.25㎡(27.30坪) |
構造 | 木造2階建て |
竣工 | 2005年5月 |
建築費 | 1300万(外構・地盤改良・上下水道引込み工事費を除く) |
坪単価 | 47.6万/坪 |
設計料 | 上記建築費に含む |
ベーシックハウスは、セミオーダー住宅として考えたプロジェクトです。一品生産ではなく、量産化することで、設計業務をシステム化し、かつ、現場での生産性を上げることを目標に考えられた住宅です。上記目標を達成するため、住宅にとって本当に必要なものは何か、必要でないものは何かを、吟味・選択し、不必要なものを徹底的に削ぎ落とすことで建設コストを抑え、そこで生まれた余剰分を必要なものにキチンとお金を掛ける方法でコストの調整を行なっています。
建設コストを見直すに当たって、まず1つ目は「設計業務の効率化」、2つ目は「現場作業の効率化」、3つ目は建物における「空間の無駄を無くす」、という3つの方向から検討を進めました。1つ目の「設計業務の効率化」においては、設計仕様や仕様材料の統一、部屋ユニットの並べ替えによる設計業務の短縮化、見積り業務の効率化、施工監理時間の短縮などが検討されました。2つ目の「現場作業の効率化」においては、建材の寸法に合わせた建物寸法を採用して材料の無駄を無くす、職人の作業スピードを上げるため納まりを簡略化・統一化する、などが検討されました。3つ目の空間の「空間の無駄を無くす」に関しては、天井裏などの無駄なスペースを無くす、隠蔽配管をやめ、露出したままでも美しく見せる方法を検討する、などが検討されました。
上記のような検討を行った結果、住宅の基本的な要素だけが残った、ローコストだがチープではない、とてもベーシックな住宅が出来上がりました。ローコストを目標にするといっても、その為に面白みの無い空間が出来上がったのでは、私のような設計者が関わる必要はありません。ローコストでありながら、心地よい空間であること、それが今プロジェクトで求められた空間だと思います。
設計費・施工費を合わせて総工費は約1300万円。この金額の中には造り付け家具や照明器具も含まれています。坪単価50万円弱を実現しています。
(写真/高木俊幸写真事務所)