新発田の平屋リノベーション(工事進行中)
景観の良い傾斜地に建つ平屋の水回りリノベーション
規模と構造
| 用途 | 住宅 |
|---|---|
| 住所 | 新潟県新発田市 |
| 建築面積 | 82.62 ㎡(24.99坪) |
| 延床面積 | 82.62 ㎡(24.99坪) |
| 構造 | 木造平屋建て |
| 竣工 | 2026年5月竣工予定 |
| 建築費 | 800万円(消費税別) |
| 坪単価 | 32万/坪(リノベーション工事費の坪単価) |
| 設計料 | 100万(消費税別) |
仕上げ材
天井:(既存)縁甲板張りのまま
壁:自然塗料塗り
床:杉無垢フローリング+自然オイル塗布
キッチンカウンター:I型オープンキッチン
景観の良い傾斜地に建つ、木造平屋の水回りリノベーションです。
里山の風景を、キッチンに引き込む
傾斜地の端に位置するこの建物には、大きな窓の向こうに里山の風景が広がっていました。設計の出発点は、その景色をどう活かすかでした。
既存の大きなワンルーム空間構成はそのままとし、キッチンカウンターの位置を変え、料理をしながら窓の外の風景を眺められるよう配置し直しました。手を動かしながら、遠くの山並みが目に入る。そういう日常の豊かさを、間取りの中に織り込みました。キッチンに隣接してパントリースペースを設けることで、オープンキッチンにありがちな雑然とした調理器具や食器類が目に入りにくい工夫もしています。
水回りを一か所に集約し、暮らしの動線を整える
水回りはすべて解体し刷新しています。浴室・洗面脱衣・トイレをまとめて再構成することで、従来の水回りの狭さを解消し、使いやすさを改善しました。キッチンも含めた水回りを一か所に集約することで、家事動線を整理し、効率よくストレスなく暮らせるようにしています。
工事費の使いどころを絞る
築年数が比較的新しい物件であったため、耐震・断熱には手を加えていません。床の張り替えと壁の塗装を行いながらも、工事範囲を水回りと内装仕上げに絞ることで、コストを抑えています。どこに工事費をかけ、どこを残すか。その判断は、物件選びの段階から始まっています。
「何を買うか」から始まる設計事務所の仕事
今回のプロジェクトは、リノベーション工事の設計・監理にとどまりません。物件選定の段階から関わり、施主とともに住まいの方針を決めていくコンサルティングが、プロジェクトの大きな部分を占めていました。
検討の出発点は、価格の安い築古物件のフルリノベーションでした。そこから新築取得案、土地取得案、築浅中古物件の部分改修案など、複数の選択肢を比較しながら、施主とこまめに打ち合わせを重ねました。時間をかけた検討の末にたどり着いた結論が、築浅の中古物件を購入し、耐震・断熱工事に手を加えずコストを抑えるという方針です。
設計者が物件選びの段階から関わることで、工事費の使いどころが明確になり、予算内での実現可能性が高まります。何をつくるかの前に何を買うべきかを一緒に考える。それもまた、設計事務所の仕事です。