G工場オフィス断熱改装工事
工場内に落ち着いた雰囲気のオフィス空間を作り出す
規模と構造
用途 | オフィス |
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住所 | 新潟県燕市 |
建築面積 | 66.30㎡(20.05坪)内装工事面積 |
竣工 | 2024年3月竣工 |
建築費 | 1,200万円(消費税別) |
坪単価 | 60万/坪 |
設計料 | 130万(消費税別) |
仕上げ材
天井:ビニルクロス張り(高性能グラスウールt155敷き込み)
壁:ビニルクロス張り(高性能グラスウールt105充填)
上足床:タイルカーペット張り+OAフロア+造作上げ床(高性能グラスウールt105充填)
土足床:塩ビタイル張り+造作上げ床(高性能グラスウールt105充填)
既存の工場内にオフィスエリアを増設するプロジェクトです。頻繁に資材を搬出入を行うため、工場内は冬寒く、夏暑い、という環境にありました。そのまま間仕切壁を建て込んでエリアを区切れば、事務所スペースを作り出すことは難しいことではありませんが、ただ単純にスペースを作れば良いという訳ではありません。
オフィスとしての作業環境を整えるためには、見た目だけでなく、事務所に適した温熱環境を同時に満たすことも必要と考えました。そこで、オフィス空間を囲う床・壁・天井の中には、空間をぐるりと囲うように断熱材を充填し、断熱性能を付加しました。
モノづくりをしている製作工場というイメージは、ぱっと見、スマートなものではありません。しかし、モノづくりの現場で大切な事は、材料を段取りしたり、モノが所定の位置に配置されていたり、といったスマートさです。その本来のスマートなイメージを来客者へ伝えるため、エントランスとミーティングスペースは一見、工場と見えないような、落ち着いた雰囲気の空間にしました。それらの空間は、職人たちが心を込めて作った製品を展示し、来客者をもてなす空間として機能します。
対してオフィス空間は、機能性を重視しました。近年では電子化されてきているとは言え、流通の現場では、紙を媒体にしたやり取りが欠かせません。それら書類やカタログを効率良く収納するための棚を壁全面に設けて、デスクの上がきれいに片付くよう、意図しました。