新潟青山のコートハウス
北庭を取り囲むコの字型平面の家
規模と構造
用途 | 専用住宅 |
---|---|
住所 | 新潟市西区 |
敷地面積 | 136.31 ㎡(41.23坪) |
建築面積 | 62.93 ㎡(19.03坪) |
延床面積 | 125.86 ㎡(38.07坪) |
構造 | 木造2階建て |
竣工 | 2019年3月竣工 |
建築費 | 1,950万円(消費税別) |
坪単価 | 51万/坪 |
設計料 | 190万(消費税別) |
仕上げ材
天井:ラワン合板 目透かし張り
壁:ホタテしっくい塗装
床:西南サクラ無垢フローリング+蜜蝋ワックス塗布
外壁:杉南京下見板張り+木材保護塗料ウッドロングエコ塗布
新潟市内の住宅密集地に木造2階建て住宅です。一般的には、南側に空地を設け、北側に建物を寄せて建てるのが定石ですが、今回の敷地では、南側敷地境界には隣家が迫り、採光・眺望ともに望むことができませんでした。また、北側の敷地境界には、隣家の塀が建っており、建物を寄せて建ててしまうと、北側からもまた採光を得ることができませんでした。そこで考えたのは、建物を凹形状にして北側中央に中庭を設け、その中庭から各部屋へ採光を行うコートハウス案でした。
1階には、外部からの視線を気にせず使えるプライベートな中庭を取り囲むように、個室、寝室、浴室を並べ、各部屋とも中庭側に設けた窓から採光を行います。浴室の外には、小さいながらもデッキテラスを設け、入浴後にデッキで涼みに出ることができるようになっています。2階には、コの字型に連続するワンルームのLDK空間を設けました。キッチンの窓の外には、反対側のリビングを望むことができ、互いにあちらとこちら、家族同士が離れつつも繋がりが持てる適度な距離感の空間を実現しています。
幸いにも、北側の隣家の敷地内には、比較的背の高い樹々が育っていたため、2階のLDKから、その木々の緑を借景として取り込めるよう、窓の配置を工夫しています。南側からの採光は無いものの、東、西、北側の窓からは、一日を通して、様々な方向から陽の光が差し込み、室内空間に変化をもたらします。