千葉花園町の平屋
ふたりで過ごす、小さな平屋
規模と構造
用途 | 専用住宅 |
---|---|
住所 | 千葉市花見川区 |
敷地面積 | 536.50㎡(162.29坪) |
建築面積 | 86.95㎡(26.30坪) |
延床面積 | 86.95㎡(26.30坪) |
構造 | 木造平屋建て |
竣工 | 2018年 |
建築費 | 2,000万円(消費税込み) |
坪単価 | 76万/坪 |
設計料 | 250万円 |
仕上げ材
天井:ラワン合板張り
壁:しっくい塗料ローラー塗り
床:無垢フローリング+自然オイル塗布
外壁:ガルバリム鋼板張り
千葉市の郊外に建つ小さな平屋の住宅です。最初に敷地を訪れた時は、古い家屋が建っていました。施主さんからの要望は、以前住んでいた方の手が入った庭木をできる限り残したい、とのことでした。計画に際して、まず最初に既存の樹木の位置を測量し、敷地図にプロットすることから始めました。庭木を避けるため、自ずと建物の配置は、以前の建物と同様となりました。南側に位置する庭に向けて大開口を設け、南の日の光を積極的に取り込む計画としました。
庭に出来る限り近い暮らしを実現するため、建物を平屋とし、リビングの前には段差なく連続したデッキテラスを設けています。デッキの外には、小さな菜園があり、家庭菜園で採れた新鮮な野菜を調理して食べる暮らしをイメージしています。庭仕事の道具を納めておくため、玄関わきには(この住宅の大きさの割に)大きめの玄関収納を用意しました。玄関収納の床は土間仕上げとし、菜園で採れた野菜の泥を落としたり、ちょっとした作業をすることを想定しています。玄関収納は、通り抜け土間のように家の裏側まで繋がっており、靴を脱ぐことなく土間床を通り抜けて裏庭へと出ることもできます。
建物の空間構成は、中央にLDKを配置し、その周りに個室を3室配置しました。各個室は、引き戸で仕切ることができ、一人になりたい時には引き戸を締め、ワンルームとして広々と使いたい際には引き戸を開け、と繋がりを調整できるような設えとしています。
建物の規模としては、小さな住宅ですが、庭へと繋がる大きな窓があることで、床面積以上の広がりを感じる開放的な空間となっています。