ミース・ファン・デル・ローエ設計「レイク・ショア・ドライブ・アパートメント」を訪れて

ロチェスターより早朝の飛行機に乗り、シカゴへと移動。荷物をホテルに預け、街へと繰り出す。まず最初に向かったのは、ミース・ファン・デル・ローエ設計の「レイク・ショア・ドライブ・アパートメント」。1951年竣工。今から60年前の建物だ。

ミシガン湖沿いに端正にすっくと立ち上がるツインタワーだ。鉄とガラスのカーテンウォール(外装)が、初めてこの建物で使われ、超高層建築の原型といわれている。現在では、カーテンウォールのファザードは世界中どこでも見ることができるが、この建物が出来た当初は、かなり過激だったのだろう。

1950年代といえば、アメリカはテクノロジーと工業化時代の真っただ中。テクノロジーが社会を変えていくという機運の中、テクノロジーが産んだ美のカタチがここにある。ミースといえば、合理性と抽象性が語られるが、この建物からは、そのようなスマートな感はなく、ミースの自らの美に対する過激さと泥臭い執念が感じられるようであった。

lake shore drive apartments
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この記事の著者

金子勉
建築家 / 代表

金子 勉 Tsutomu Kaneko

美しい意匠設計に加え、高度な構造・設備設計までトータルで手掛ける建築家。無垢材などの自然素材を活かし、使い込むほどに味わいの増す空間と豊かさを実感できる暮らしを提案。新潟の風土に寄り添い、土地選びから建物診断、コンサルティングまで施主に伴走する家づくりを行う。